ジェットスキー問題

10年程前からジェットスキーといわれる水上バイクが本栖湖に頻繁にあらわれるようになり、6年程前からその数は急激にふくらみ、昨年度は年間7000台以上の水上バイク(モーターボートも含む)がきました。当初はそれ程地元側も気にしていませんでしたが、釣り人、観光客、キャンパーから大量の苦情をいただき、やはり6年程前、地元観光協会、漁協で対策を協議し、河川敷への車両侵入を禁止すべく、河川敷に通ずる道路(全て勝手に作られた道路)を封鎖しました。それ以降、勝手に道路をつくる、封鎖した道路を再び通行可能にするなどのいたちごっこがはじまりました。当初は河川敷のごみ、騒音、車両が通行することによって自然破壊など目の見えることだったり、直接ジェットスキートは関係ないところが問題になっていましたが、近年は様子が変わって来ました。
資料室(水上バイク関連の各種レポートを紹介します)2003.8.29UP

では本栖湖において本当に何が問題なのか?
ほとんどすべてのジェットスキーに使われている2ストロークエンジンは汚染しすぎる

皆さんは知っていますか?ジェットスキーが7時間走る間に排出する汚染物質は、最近の車(3〜4年前のアメリカ車)を16万キロ走行する間に出す量とほぼ同じであること。
2ストロークエンジンは25〜30%の燃料やオイルは燃焼されずに排気ガスとして水中に排出されている。
たとえば本栖湖の場合、1台当たり30Lのガスを使った場合、昨年度は約7万リットル(ドラム缶350個)ものガソリンが湖に排出されたことになります。釣り人やキャンパーから臭いと苦情が出るわけです。

・以上のことはアメリカの環境団体(BlueWaterNetwork)が詳しくレポートしています。
 また重要なとこだけ訳しました。でもできたら原文を読んで下さい。
・同じようなレポートが(surfrider Foundation)のHPにもあります。こっちはもっと辛口ですが、

水生生物の生態系の直接的な破壊
上にあげたガソリンやオイルの環境破壊もさることながら、ジェットが推進するために出す水流が、浅瀬の生態系に大きなダメージをあたえています。実際この水流は10m以上先の泥をかくはんする程強力で、本栖湖の川尻という地区においては水深6〜7mぐらいまでは当時あった藻などが全滅してしまいました。ここの浅瀬は小魚の産卵場でもありましたが、今は見る影もありません。
近くのキャンプ場の管理人はあんなにきれいな水が泥水みたいになってしまい、水遊びなんてできないといっている程です。様子を見る
ジェットスキーを水上におろすため、車が通ることによる環境破壊
まずは水際近くの植物がなくなってしまったこと。川尻地区は本栖湖で唯一、水際まで土(泥)がある場所。もちろん土があるということはそこは多くの植物が本来は自生しているのですが、長年に渡り車に踏み付けられ、全滅に近い状態になっています。これら水際の植物は水辺の生物(小魚、かえる、昆虫、その他たくさんの微生物)などの生息の場であると同時に湖本来が持つ水質浄化機能を持つ大切な場所でしたが現在は水際から20〜50mほど後方に残っているだけです。
また河川敷全体に言えることですが、特に現在頻繁に使われている道路(本来は川)は年間数万台の通行量のため非常に堅く踏みかためられた状態で、とても簡単にはもとに戻りそうもありません。
ジェットスキー(ボート)愛好家が川尻地区のキャンプの95%を占める。
ここの河川敷でキャンプをするのはジェットスキーをする人たちがほとんどである。ここは現在キャンプ場ではないため、水道、下水、トイレなどの設備は一切ありません。そのような場所に年間2万人程度の人がやって来て、バーベキューをしたり、地面に直接火を焚いたりしてキャンプ(デイキャンプ)を楽しみます。
食器を洗うのは湖で、洗剤は垂れ流しです。またトイレは草むらが常識です。キャンプの後の薪の燃えかすや灰は雨で流され湖に入ってきて汚染源となります。ごくわずかならいいが、あまりにも多すぎる。また一部の心あるかたは近場のキャンプ場のトイレを使ッたりといろいろ考えていますが。でも、ボート愛好家がいなくなればきっとウインドや、その他のキャンパーが増えるので、基本的なルールが必要。
5 炭化水素(ハイドロカーボン)の危険
この問題は今までは全く話題に上がっていませんでしたが、BlueWaterNetworkのHPの中で、生物の染色体に、そして成長阻害や高い死亡率が、極めて低い炭化水素の汚染で起きると公表。科学者はこのような汚染は水辺の環境において生態濃縮と言った2次汚染につながると考えている。という形で警告しています。ちなみに炭化水素は、排ガスの中に含まれる危険物質の一つです。

ここにあげた4つの問題は現在の本栖湖において非常に深刻です。本栖湖は入ってくる水もなければ、出ていく水もありません。つまり一度汚染されればそれはズーーット残ります。特に本栖湖は水がきれいなため湖の浄化能力は非常に低いのです。
2001年4月ごろ、琵琶湖でもってやはりジェット関連で、水質調査が行われました。日本舟艇工業会に問い合わせをしたところ、『琵琶湖と本栖湖は湖の形態が違うので琵琶湖の調査結果は本栖湖には適用できない。しかし、今回の調査をとおして言えることは、100台程度のボートやジェットが運行する場所では、明らかにオイルやガソリンが湖面を被うことを確認している。だからすみやかに調査を行い、対策をとるべき』という助言をいただきました。

また10年程前から小魚が非常に少なくなりました。当初はブラックバスなどの外来魚のためだろうと考えられていましたが、近年の調査では本栖湖ではバスはそれ程増えておらず、当然補食される小魚にも大きな影響はないという結論が出ました。そこで、現在は本栖湖最大の魚の産卵場であった川尻地区の変化によると推測されている。

とりあえず2000年夏に調査した時の写真をみて下さい

このような問題は日本中で起こっていますが、琵琶湖でも「行き過ぎたレジャーのあり方」という感じで水上バイク等の規制について取り組んでいます。こちらも参考にして水辺のあり方について考えて下さい。GreenWave(http://www.gwa.jp/green/)

2001年4月頃、この汚染についての問題をメーカーに電話で問い合わせたところ、カワサキは、認識しており、近い将来4ストに変えていくと返事をもらいましたが、ヤマハはいくつかの部門をたらい回しにされて、結局電話では返答できないので文章で問い合わせてほしいとやんわりと断られました。カワサキも汚染については答えていただけなかったが、上にあげた日本舟艇工業会の電話番号を教えていただきました。でもやはり基本的にはメーカーの姿勢に問題があると感じました。
・この問題の中の1番の汚染の現状については日本ではほとんど取り上げれていません。皆さんの周りにいる環境問題に取り組んでいるかたや、ボーと愛好家にぜひとも教えてあげて下さい。より多くのかたがしることにより問題解決が早くなります。

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