本栖湖の歴史と自然
本栖湖は、かつて富士山の北麓で東西にわたって広大な面積を誇る「せの海」と呼ばれていましたが、貞観6年(864年)に起こった富士山の大噴火「貞観大噴火」の際に、溶岩流によって大部分が埋まり、現在の形になりました。
湖畔や水中では当時に流れた溶岩の跡を見ることができ、歴史を物語っています。
本州No1の透明度
本栖湖の水深は、121.6mあり、「本州No1の透明度」を誇る湖です。
過去には、競艇の学校があったり、ジェットスキーで賑わっていた時期もありましたが、現在は、動力線の乗り入れが禁止となり、水質が改善されてきております。
本栖湖に観光やアクティビティーで訪れるお客様と地元が一丸となって、「自然や水質を守りながら本栖湖を満喫する」・・・というのが、本栖湖観光の理想であり、醍醐味です。
世界文化遺産の構成資産
2013年には、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産(富士山域)の1つとして、世界文化遺産に登録されました。歴史、文化、芸術、美しい自然景観、「世界に誇る富士山」の一部を本栖湖も担っています。
富士箱根伊豆国立公園
国立公園は、世界にも類のない美しい自然を日本の宝として未来に引き継ぐ役割を担っています。そのため、自然環境を保護・保全する姿勢を忘れずに国立公園を訪れ、四季折々に変化する日本の美しい自然を満喫してください。自然についての知識を深めたり、健康増進やレクリエーションのために自然とふれあうところでもあります。(環境省ホームページより抜粋)
都心から2時間の国立公園内である本栖湖は、「日本の宝」と言われています。本栖湖を訪れる理由は様々かと思いますが、是非、自然を大切にしつつも、自然を満喫し、楽しんで頂ければと思います。
誰もが1度は見たことあるであろう本栖湖
ご存知の方も多くいるかと思いますが、千円札に描かれている逆さ富士が写っている湖が本栖湖です。
少し親近感沸きましたでしょうか?
生涯をかけて富士山の写真を撮り続けた「岡田紅陽」(1895年―1972年)の撮った本栖湖の逆さ富士の写真を基にデザインされたものです。
環境省が、「富士山周辺のビューポイント」として、本栖湖西岸にある中ノ倉峠の展望地を整備してくださり、千円札のデザインのモチーフになった絶景を楽しむことができます。
片道約30分の登山道となりますので、注意してお楽しみくださいね。
↓この写真より上から見ることができますので、より絶景を望むことができます。
戦国時代の名残
古くから甲斐・駿河の国境地域として重要な役割を果してきた本栖には、武田信虎、信玄の時代に築造されたといわれる「石塁」を見ることができます。
甲斐国(山梨県)と駿河国(静岡県)を結ぶ街道のひとつである中道往還の両替坂から樹海の中まで延長約2kmにわたり、高さ2mに積み上げられた溶岩石の壁が続き、敵の侵入を防いだと言われています。
戦国時代の武田家の歴史を感じられ、「樹海」という神秘的な場所にも触れることができるトレッキングも楽しめます。
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学校の自由研究に使わせて頂きます
是非とも本栖湖の歴史と自然を自由研究にお使い頂ければと思います。